「幸福になりたいなら、幸福になろうとしてはいけない」らしい。

メンタル
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上司の要求に応え、部下には不満をぶつけられる。同僚からは憶測による批判や派閥争いに巻き込まれて疲弊する毎日。。。

早く職場を離れて、家にいる1歳の娘と触れ合うことが唯一無二の幸せだと感じる今日この頃。

ふと書店に立ち寄った時に出会った本です。

幸福になりたいなら、幸福になろうとしてはいけない

衝撃を受けました。

人生の幸せをつかみたくて、過去を後悔しながら今を犠牲にして、未来を生きようとしていた自分。

すべてを否定されたような気持ちになり、一方で助けてもらえるのではないかと期待。

あなたの思考は心が語る物語に過ぎない

筆者の語る何もかもが目からうろこでした。

あなたも自分の感情をありのままに認めて、人生を受け入れ、自分の心を縛るなにかから解放されませんか?

この記事はこんな人におすすめです。

  1. つねにストレスと不安を感じている人
  2. つらい感情でいっぱいになり周りが見えなくなっている人
  3. 自暴自棄な習慣をやめられない人
  4. 自信のなさを克服したい人
  5. 豊かで満ち足りた人生をいきたい人

それでは本書を読み解いていきましょう!

本書の要点

要点①:幸福とは

  • 幸福とは “豊かな満ち足りた意味のある人生を送ること” である。

要点②:ひとは4つの幸福の罠(思い込み)にとらわれている

  • 他人はみな幸せであるはずだ。
  • 自分が幸福でないのは自分に欠陥があるからだ。
  • よい人生にはマイナス感情があってはならない。
  • 自分の思考や感情をコントロールできないといけない。

この4つの思い込みは正しい認識ではない。

要点③:思考は単なる物語に過ぎない

  • 自分の思考が事実かどうかは重要ではない。
  • その思考が自分にとって “助けになるかどうか” が大切なのだ。
  • 自分の望む人生を実現する行動をとらせてくれる思考を選ぶことを優先する。

要点④:生きるに値する人生を創造するACT~心理的柔軟性~

  • 心理的柔軟性により価値ある人生を送れるようになる。
  • アクセプタンス&コミットメント・セラピー:ACTを用いることで心理的柔軟性は育まれる。
  • ACTは6つの行動原理(脱フュージョン、拡張、接続、観察する自己、価値、行動)からなる。

本書の要約

本当の幸福とは、 “気持ちよくなること” ではなく “豊かな満ち足りた意味のある人生を送ること” である。信じるものを明確にし、心の底から重要だと考える問題に対して行動を起こすときにこそ幸福を感じられるのだ。

幸福を知るためには、まず4つの罠を知ることが重要だ。

  1. 他人はみな幸せであるはずだという思い込み
  2. 自分が幸福でないのは自分に欠陥があるからだという思い込み
  3. よい人生にはマイナス感情があってはならないという思い込み
  4. 自分の思考や感情をコントロールできないといけないという思い込み

これらの4つの罠はただの思い込みである。

自らの思考が語る物語に気付きあるがままを受け入れることで、幸福への一歩を踏み出せる。

痛みを避けることは出来ないが、心に痛みの居場所を作ることで痛みを和らげ、痛みがあっても価値ある人生を作り上げることが出来るのだ。

著者は、人生で不可避な苦痛に効果的に対処し人生を豊かで意味あるものにするため、アクセプタンス&コミットメント・セラピー:ACTという考えを軸にして、これからの人生を生きていくことを提案する。

ACTは人生を変えるようなものの見方を育ててくれる

ACTでは、開かれた心と集中力によって現状に対応し、自分の価値に沿った効果的な行動をする能力:心理的柔軟性を手に入れるために6つの行動原理を使用する。

  1. 脱フュージョン:思考(自分が作った物語)と実際に起きている出来事を切り離す
  2. 拡張:不快な感情や感覚を追い出そうとせず、それらの感情の居場所をつくる
  3. 接続:今この瞬間、この場所で起きていることに完全に集中・没入する
  4. 観察する自己:判断することなく、起きている事実にただ注目し観察する
  5. 価値:自分が価値を置くものを明確にし、それとしっかりとつながる
  6. 行動:価値によって動機づけられ導かれた目標に向かって行動する

これら6つの基本原則を生活に応用すると、着実に心理的柔軟性は増していく。

ただし、これらは強制されてやることではない。

やりたければやりたいときに使用すればよい。

まずはちょっと試してみて、自ら体験したことを信じてゆくことで、意味のある価値ある人生が創造されていく。

本書から学ぶ具体的な行動

あるがままに気付く

脱フュージョン

自らの思考を観察する

深呼吸瞑想

自分を観察してあるがままを受け入れる

脱フュージョンをして、観察する自己を磨き、セルフアクセプタンスを高める

ヴィパッサナー瞑想

心の奥底で望んでいること ー価値ー をみつける

人間関係、仕事・教育、個人的成長・健康、余暇の4項目について、

自分が80歳になったつもりで、人生を今日一日の出来事のように振り返ってみる。

何に時間を使い、何に時間を使わなかったか?

もし時間が戻せるなら、今までやらなかった何に時間を費やすだろうか。

適切な目標設定をする

価値をみつけたら、以下の5項目を実施して適切な目標設定をする

  1. 分野ごとに価値を書き出す
  2. 小さくて簡単な目標を設定する
  3. 短期の目標を設定する
  4. 中期の目標を設定する
  5. 長期の目標を設定する

効果的な行動をしている自分を想像すること

積極性をもち行動計画を立てる

目標が定まったら以下の7ステップで行動計画を紙に書き出す

  1. 私の目標は~だ
  2. 目標の源になっている価値は~だ
  3. この目標を成し遂げるために私が積極的に受け入れる思考・感情・感覚・衝動は~だ
  4. 自分自身に~を思い起こさせるのは役に立つ
  5. 目標をいくつかの細かいステップに分けることができる。例えば~だ
  6. 最初に手掛けられる最も簡単な一歩は~だ
  7. 最初のステップに踏み出す時間・曜日・日にちは~だ

自分のできることにだけ集中し前進あるのみ

コミットメント

やると決めたら雑音を気にせず何度でもやってみる

感想

本書は心理療法のACTを非常にわかりやすく紹介してくれる入門書です。

日々、仕事に心をすり減らしていた僕に、自分の人生に対する価値観を考えるきっかけをくれました。

今、つらいのは目一杯生きている証拠。

とにかく、やり始めること、やり続けることが重要ですね。

まずは、いつも一番近くにいてくれる家族を大切にしたいと思います。

僕のやる気スイッチを入れてくれる良書でした!

すべては伝えられなかったので、ACTに興味を持たれた方は是非本書を読んでみてください!

必ず何か気づきが得られますよ。

皆さんに少しでもやる気を分けられたら幸いです。以上!!

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